秋のにおい

すっかり秋らしくなってきました.

今日は,山ノ神が早朝散歩の帰りに拾ってきたギンナンからタネの取り出しに精を出しました.パソコンで「ギンナン」と入力して変換しても「イチョウ」と入力して変換しても「銀杏」と出ます.インターネットで探すと面白いエピソードがたくさん出てきます.

「イチョウは生きた化石と言われ,中生代に栄えた裸子植物の生き残りで100万年以上も前の地層から化石が見つかっている.当時はイチョウの森もあったらしく恐竜もイチョウの森を歩いたかもしれない.日本には中国から持ち込まれ,5月頃に花をつけ,雌雄異株で,花粉は雄花に届くと繊毛が生えた精子となって卵細胞まで泳いでいく.この精子を発見したのは明治22年平瀬作五郎で種子植物に精子があることに世界が驚いたと言われている.」

「地球の各地で盛んに見られたのは1億5000年あまり前.つまり巨大恐竜の時代でその頃は17属はあったといわれる.しかし,氷河期がきてほとんどは滅亡し,中国にただ1種が生き伸びた.それが今日見られるもので,だからイチョウは裸子植物中,イチョウ網・イチョウ科・イチョウ属という植物の大分類から小分類を通して,ただ一つの現生する種類だ.原始的な樹種のため特異な性質がある.一つは幹の太い枝のつけ根あたりから澱粉を含んだ乳が出ること.もう一つは種子が葉の上にできる種類があることである.木目はほぼまっすぐで加工もしやすく狂いも少なく碁盤,将棋盤のほか算盤珠,まな板などの器具材,漆器木地,天井板などの建築材,家具材に広く使われている.」

「ギンナンには神経に働くビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシという中毒物質が含まれており,それが原因でけいれんなどの中毒が起きることがある.大人は肝臓に解毒する酵素があるが,幼児は解毒能力が発達していないため中毒になりやすく,時には死に至ることもある.」

「古くから漢方薬として利用され,良質のたんぱく質はコレステロールを減らし,微量の青酸配糖体という成分がせきをしずめ肺を潤す.尿のコントロールや夜尿症の薬としても知られている.滋養強壮にも効果があり,生ですり潰して皮膚病やあかぎれに塗れば治るともいわれている.」

「ヨーロッパでの研究成果によれば,アルツハイマー病,ぼけ,脳血管障害,老化防止などに著しい効果を発揮するとされている.葉に含まれる数十種類ものフラボノイドとギンコライド,テホニンという成分に心臓や血管などの循環器系を改善する作用を強く持っており,凝血を防ぎ脳の血液の流れを促進し,記憶力を改善する働きがある.」

本を見ると針葉樹でも広葉樹でもない木として図鑑の最後のページにイチョウ科イチョウ属として一種だけ載っています.恐竜が生きていた時代から生き残って目の前にあるなんて何ともロマンがあります.それに独特の匂いを恐竜も嗅いだと思うと何とも楽しくなります.しかし,あの匂いにはイチョウから見てどんな意味・必要性があるんでしょうか.興味の尽きない木です.