介護って関節技?

何年か前に窓際の席でゆっくり考える時間を持てたことがありました.会社が便宜上付けた肩書きを取ってしまうと自分に何が残るんだろうと結構真剣に考え,これからの時間は好きなことに使おうと決めました.

次に好きなことって何?と考えてもケンタッキーフライドチキンとラーメンぐらいしか思い浮かびませんでしたが,当時は盛んに高齢化と環境問題が取りざたされていて,そっちの方面もいいなあと思い,身近なところを探した結果が今楽しくて仕方が無い里山クラブです.おかげで自分なら何ができるかわかってきました.

残るは高齢化です.

横道へそれますが,私の父は信州の山奥の村で,山仕事&農業&土建業で家族を養ってくれましたが,母が亡くなって15年ほど一人暮らしを続け,3年前に他界しました.

父が若いときは,山に入ればウサギを捕まえ,川に入ればイワナを捕まえたりと今風に言えばアウトドアの達人でした.山仕事用にりっぱなチェンソーを持っていて,今生きていれば教わりたいことが山ほどあります.

そんな父も亡くなる1年ほど前から,ほとんど寝たきりになってしまい,少しの間ですが我が家でも介護をしたことがありました.当時は介護など当然経験がなく,椅子に座らせるときに正面から抱きついて持ち上げようとして悲鳴を上げられ,車に乗せるために歩かせようと両手で腰を支えて一緒に倒れそうになったり,テンヤワンヤでした.

でも病院の看護婦さんのやり方を見ていると,歩かせるときは腰のベルトをしっかり握っているだけですが,腰を決めてあげるとよろけることも無く歩きます.寝返りをうたせるときも,膝を立てさせて首の後ろに手を入れて,膝を倒しながら首を引き寄せると簡単に向きが変わります.これはテコの原理と言うよりプロレスの関節技,サブミッションです.見ていて思わずへ〜〜ッ,スゲェ〜〜ッの連発です.

高齢化から話が外れてきましたが,こんなことがあって介護って結構泥臭いけどすごく技術的なところもあり,何と言っても人間相手でいやなこともあるはずですが,ちょっと魅力的な仕事だなあと思っていました.

娘に進路を相談され,自分のやったことがお礼だったり叱責だったりその場でわかる仕事,本当に人の役に立つ仕事,そう言って福祉系を進めました.今は他人の介護に明け暮れ,夜勤に疲れ,アカギレに悩んでいますが,自慢の娘です.

そんな訳で,窓際で瞑想していたときにホームヘルパーの資格をとって見よう思い立ち,AB型の悪い癖で料金表もろくに見ないで,翌日には某通信教育を申し込んでいました.

やっと実技教室の予約が取れて1月から通うことになりました.これから中年おやじのホームヘルパー体験記を掲載して行きますのでお楽しみに!