いい仕事です

連休二日目の一昨日は,昔お世話になった方が群馬へ来られたので館林市のつつじが丘公園にツツジを見物に行ってきました.

どこを見てもツツジだらけ.一時間も公園の中をウロウロしているともう派手な色に当てられて満腹状態でした.よくもまあこれだけの種類のツツジを作り出したものです.江戸時代に発達した日本の植木栽培の技術には全く脱帽です.

三日目の昨日は,埼玉県に出かけて久しぶりに兄弟全員で憩いのひと時を過ごしてきました.うめぼしのひとりごとがどうしてか身内に評判が良くてすっかり気をよくしましたが,迂闊に山ノ神の悪口が書けなくなりました.無論今まで一度も書いたことなどありませんが.

帰りがけに里山クラブのフィールドがある千代田町で植木屋さんがツツジのセールをしていたので,つつじが丘公園でたっぷり見てきたばかりなのに懲りずにのぞいてきました.

千代田町は別名植木の町と呼ばれています.セールといってもホームセンターでやっている規模とは桁違いで,根に藁を巻いて持ち帰りができるサイズが平均1万円ほど,おおきいものでは一般庶民が買いっこないクレーンで吊るしてトラックで運ぶようなもの(値札は無くて植木屋さんの言い値)まで,つつじが丘公園で入場料を払って見たのが馬鹿らしくなるほどの種類と数です.

一枚目の写真はセール会場の一部,二枚目は誰も買いっこないほどでかいツツジです.三枚目はヤマツツジに何かを交配して作った花が八重咲きの「ヤマツツジ」です.値段も1万円,思わず手が出掛かりましたが我慢,我慢.

四枚目は,一本の幹から白と紅の花が咲いている先祖帰りしているツツジです.枝の剪定の深さに反発したツツジ君が負けるもんかと気張ったところ,深く剪定された枝一本丸ごと先祖の紅の花をのぞかせてしまった感じでしょうか.

長い時間を掛けて偶然の発見を技術として受け継いできた植木屋さん達の「いい仕事」です.ツツジの親戚のサツキは花びらに色が混じる具合で,「半染め」,「絞り」などと呼んで珍重しているようです.物の本によると江戸時代は今と違って珍しい品種を作って高く売ると言うより,職人の技を見せる,仕事ぶりを見せる,現代のように珍しいとすぐに独り占めするのではなく,皆でめでて楽しむ,そんな時代だったようです.

ちょっと脂っこいツツジを堪能してもう満腹状態ですが,正直ツツジは林の中でひっそりと咲いている淡い色のヤマツツジが一番気に入っています.あの可憐で気高く清楚なところは我が家の山ノ神そっくりです.

ツツジに続いて,連休中に太田市の金山に山野草展を見に行こうと思っています.「山野草」,この響きが何とも言えず気に入っていますが,この時期になると里山にも山野草を失敬する悪人が出没します.今や江戸時代の心の豊かさなど欠片も残っていないのでしょうか.