殺人事件 2007/07/04  

「過労自殺防止へ、遺族が遺書など展示」、6月30日にこんなニュースが放送されていました。
昔、うつ病に陥った人を何人も見てきたので、他人事とは思えず、展示会をやっている都内江東区の区民センターへ行ってきました。

総武線亀戸駅で降りて徒歩で区民センターへ、入口を入ったホールに過労自殺した人の遺書や日記、報道された新聞、その他色々な資料が展示してありました。

上司の暴言で35年勤めた自分に自信を無くして自殺したサラリーマン、生徒の親に執拗に難癖を付けられて自殺した教師や校長、管理職になって病院の方針と部下の板ばさみで自殺した医師。
「葬儀、墓は一切無用、○○の姓は捨てて下さい」、「無責任な私を許して下さい、全て私の無能が原因です」、どんな思いでこの遺書を書いたことか。

主催したNPOは、「自殺防止は社会の責務」と言い、自殺した本人に焦点を当てて訴えていますが、そこへ追い込んだ具体的な原因について言及しないのが歯がゆくてなりません。
労働災害に認定されたとか、されなかったとかが話題になりますが、その裏で、自殺に追い込んだ加害者の追求が無ければ同じことの繰り返しです。

パワーハラスメントが話題になった時もその手の冊子を配布して、「皆さん注意しましょう」で終わり、メンタルヘルスの案内があっても「昨年受けたからパス」、私の周りではこんなものでした。
業務を達成するには多少の犠牲は当たり前、うつ病は職業病、そんな考えが暗黙であった気がします。
家族の大黒柱を自殺に追い込んだ原因を明確にして、会社責任などとあやふやにしないで、個人に罪を償なわせなければ自殺した本人も浮かばれないと思います。
「サラリーマン殺すには刃物はいらない、自己責任で追い詰めて、最後に無能呼ばわりすればいい」、こんな風潮が当たり前になってほしくはありません。

 

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